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Global Scan 2026年 7月号

「肌機能とココナッツオイル」 ~肌炎症とVCOの関係~

2026.07.01

今月のグローバルスキャンは2018年1月に発表された論文を要約してお届けいたします。

参考文献

はじめに


私たちの肌は、外部からの刺激や乾燥など、さまざまな影響を日々受けています。

こうした影響の一つに「炎症」があり、肌荒れや赤みなどのトラブルにつながることがあります。

また、炎症が続くことで、肌のバリア機能が低下し、乾燥などの状態を悪化させる可能性があるといわれています。

近年では、こうした肌の状態に対して、天然由来成分の働きに注目が集まっています。

その一つが、ココナッツ由来のオイルであるVCO(バージンココナッツオイル)です。

本研究では、VCOが炎症にどのような影響を与えるのかについて、細胞レベルで詳しく調べました。


どのような研究?


今回の研究は、インドの研究機関であるThe Himalaya Drug Companyの研究者らによって実施されました。

この研究は、ヒト由来の免疫細胞(THP-1細胞)を対象に、3つのグループに分けられ行われました。



そのため、本研究ではLPSを用いて炎症状態を再現しています。
※本研究では 1 μg/mL の濃度で添加

細胞B、細胞CにはLPSを与えて炎症反応を誘発し、さらに細胞CにはVCOを添加し、それぞれの炎症反応を調査しました。

そして24時間後、体内で「炎症のサイン」となる物質の量を測定しました。

今回注目したのは、TNF-α と IL-8という2種類の物質です。どちらも、体に炎症が起きたときに増える「警報物質」のようなもので、量が多いほど炎症が強い状態を示します。

この物質の量を比べることで、VCOが炎症をどう変化させるかを評価しました。

研究の結果


①TNF-α


まず、IL-8 の変化を見ていきます。
IL-8は、炎症が起きた場所に免疫細胞を集める働きを持ち、炎症を広げてしまう物質です。

LPSを加えた細胞BではIL-8も大きく増加しましたが、VCOを加えることで細胞Cでは、その量は大きく減少しました。


②IL-8

次に、IL-8 の変化を見ていきます。
IL-8は、炎症が起きた場所に免疫細胞を集める働きを持ち、炎症を広げてしまう物質です。

LPSを加えた細胞BではIL-8も大きく増加しましたが、VCOを加えることで細胞Cでは、その量は大きく減少しました。


これらの結果から、VCOは炎症の発生と広がりの両方に関わる物質を抑える可能性が示されました。

さいごに


今回の研究から、VCOには、肌の炎症に関わる物質(TNF-α・IL-8)を抑制する可能性が示唆されました。

肌は毎日の紫外線・乾燥・外的刺激にさらされており、気づかないうちに炎症が進んでいることがあります。

そうした日常のダメージに対して、VCOは肌をやさしく守るサポートに役立つかもしれません。

自然の恵みをスキンケアや食生活に取り入れながら、肌の健康をやさしくケアする習慣のひとつとして注目していきたいですね。